「ChatGPT使い始めたはいいけど、回答が役に立たない」
「生成された文章がイマイチ面白くない」
なんてこと、ありませんか? 正直、私は(よく)あります。
先日書いたブログ記事を改めて自分で読んでみた感想、
そして読んでもらった妻の感想は共通して、
「内容は役には立ちそうだけど、文章自体は読んでて面白くない」
でした。
このような当たり障りのない文章が生成されてしまう理由、
それが今日ご紹介する本でわかりましたので、今回はそれをお伝えしていきますね。
『ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方』
著:矢内東紀
本書は大半の部分をChatGPTによって書かれています。
著者自らが書いたのは「はじめに」と「おわりに」、一部「コメント」として入れた補足のみです。
読むとあなたは、ChatGPTの得意・不得意を理解することができます。
そして、今後ChatGPTを「どのように使いこなしていくか」の目途が立つとおもいますよ。
ChatGPTの強み・弱みがわかる本
「ふ~~~ん・・・」
ChatGPTによって書かれた本文を読んだとき、私はこのように感じました。
言っていることは正しいけど、心には刺さってこないイメージです。
ただ、著者自ら書いた「はじめに」「おわりに」「コメント」はオリジナリティがあって、とてもよく響いたのです。
「『ChatGPT』vs『人間』でこんなにも印象が変わるのか!」
と感じ、その理由として次の3つが挙げられるのではないかと考えました。
- 面白みのない答えしか出てこない
- 人間が書いたほうがおもしろい
- とはいえ、形式が決まっているものは得意!
ひとつひとつ書いていきますね。
①面白みのない答えしか出てこない
「多くの答えの平均値」
ChatGPTは、Web上の大量のデータを学習済みで、その中から統計的に正しそうな答えを文章として生成してくれます。
なので、回答として異論を挟む人はあまりいないのではないでしょうか。
その反面、意外性は無く、面白みに欠けるとも感じるかと思います。
面白みのある「尖った意見」「切れ味の鋭いコメント」などは、ChatGPTからすると「正しそうな答え」から除外されてしまっていたり、そもそもデータが少なくて学習量自体が不足しているなどの背景があるからかもしれません。
②人間が書いたほうがおもしろい
「感情」や「熱意」
これは、現時点では人間にしか表現できないことです。
前述の通り、私は本書の中で、著者自らが書いた「はじめに」「おわりに」「コメント」は読みごたえを感じました。
これはおそらく、AIがまだ表現しきれない人間特有の性質のようなものが「面白さ」に紐づいているのだとも考えました。
(TVでの「毒舌コメンテーター」や、SNSなどの「炎上系」がいなくならないのも、このあたりが理由ではないかとも思います)
人間は「感情」の生き物
だということを、改めて想いました。
③とはいえ、形式が決まっているものは得意!
「AIって役に立たなくない?」
ここまでの流れではそう感じてしまうかもしれません。
ただ、使い方によっては抜群に効果を発揮するものもあります!
それが、「形式が決まっているもの」です。
例えば以下のようなものが挙げられます。
- 企画書作成
- ビジネス文書作成
- 会議のアジェンダ作成
- チュータリングと学習支援
どれも共通するのは、ある程度「形式的な作業」であることですね。
「ビジネスマナー」という言葉があるように、ビジネスには一定の形式のようなものがあります。
形式があるということは、答えもある程度絞られてきます。
「絞られた答え」ということは、Web上から「統計的に正しい答え」を出すChatGPTからすると、得意分野ということになりますね。
(反対に「創造的な作業」の場合、不得意(面白みのない回答)となってしまうでしょう)
本書には、上記以外にいくつも活用事例を紹介してくれています。
もしご興味があれば、一度この本を手に取ってみてくださいね。
使い方次第で、仕事に革命を起こせるツール
「AIをどう使おうか?」
現時点のAIの得意・不得意を理解することが、この疑問解決のヒントになります。
それを理解したうえで、さらに、
「今の自分の仕事に活かしてみよう!」
と、AIを使ってみることが大切で、
使うか使わないかが、「埋めがたい差」となって表れてくるように思いました。
まずは恐る恐るでも使ってみる。
そうすることで、ChatGPTと人間それぞれの文章の違いがわかることでしょう。
ChatGPTの得意・不得意を理解した今、もう一度ChatGPTへ質問してみませんか?
今日ご紹介した本はこちら。
『ChatGPTの衝撃 AIが教えるAIの使い方』
著:矢内東紀
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