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毎日同じ仕事の繰り返しでつまらないなぁ・・・
こんなことを感じたことはないでしょうか?
正直、私は仕事に対してこのように感じていた時期がありました。
仕事に関する悩みであれば、それを解決するのはビジネス書だろうと当然のように思っていましたが、今回意外なジャンルの本にその突破口を見出すことができたのです!
それはヤングアダルト(中学生・高校生)のジャンルです。
突然ですが、あなたは図書館にも福袋があるのをご存じでしょうか。
私は2024年1月に図書館にふら~っと寄って、たまたまそれを知りました。
中身が何かわからないけど、少なくとも図書館司書さんが厳選した本が入っているはず・・・
興味本位で福袋を借り、開けてみると中に入っていたのは前述のヤングアダルト(中学生・高校生)向けの本『ヒット商品研究所へようこそ!』でした。
(30代の私からすると、手に持っているのが少し恥ずかしくなってしまうほど優しい表紙です)
そんなわけで本日は、ひょんなことから出会えた本『ヒット商品研究所へようこそ! 「ガリガリ君」「瞬足」「青い鳥文庫」はこうして作られる』を紹介します。
【 仕事・人生の楽しみ方を学べる(もしくは思い出せる)本 】
ヤングアダルト(中学生・高校生)向けの本だからといって、侮ることなかれ。
内容は著者がヒット商品を生み出した凄腕の方々へインタビューするものなのですが、この本の想定読者が中高生なだけあって、表現が易しく、とても分かりやすいです。
個人的には普段から堅い表現・ビジネス用語に囲まれているビジネスマンこそ、初心を思い出すきっかけとしてオススメしたいと感じました。
この本を読むと、ヒット商品誕生の過程が分かります。
そして、その過程のどれもが本質的でシンプルだという事実にも気づかされます。
この気づきにより私は、仕事や人生の楽しみ方を改めて学ぶ(もしくは忘れていた感覚を思い出す)ことができました!
本書で学んだ「仕事や人生の楽しみ方」をひと言でいうと、
「遊ぶように、夢中でできる仕事に取り組もう!」
です。
【 遊ぶように仕事をする「マインド」「姿勢」「行動」の3つのポイント 】
遊ぶように仕事をするったって、具体的にどうやればいいのよ!?
私自身、当初はこのように感じていました。
しかし、この本を読み進めていくにつれ、段々とその方法がわかってきたのです。
(学生の時に感じた就職(社会人)に対する「ワクワク」や「ドキドキ」を思い出したと言ったほうが近いかもしれません)
今回本書の中で学んだ「遊ぶように仕事をする」大切なポイントを「マインド」「姿勢」「行動」の3つに絞って、お伝えさせていただきますね。
ポイントは以下の3つです。
- ①ガリガリ君より【『遊び』のマインド「どんどん失敗しろ」】
- ②俊足より【『大好き』の姿勢「一日中考える」】
- ③青い鳥文庫より【『夢中』の行動「人生遠まわりなし」】
順に解説しますね。
①ガリガリ君より【『遊び』のマインドで「どんどん失敗しろ」】
遊ぶように仕事をするポイント①は、【マインド「どんどん失敗しろ」】です。
これはガリガリ君をヒットさせた赤城乳業のエピソードから学びました。
赤城乳業のスローガンは「あそびましょ。」というものです。
そのスローガン通り、他社がやらないような非常に多くのフレーバーのガリガリ君を、遊び心満載で世の中に提供してくれています。
アイスを作る機械には「あいちゃん」「りょうくん」「スザンヌ」「イチロー」といった名前が付けられているそうで、節々に遊び心が散りばめられているのがわかります。
さらに極めつけは、『モンスターハンター』のコラボイベントの際に、企画を考える準備としてゲーム内容を知る必要があるということで、実際にゲームをやりながらガリガリ君の味探しが行われました。
なぜこんなにも遊び心を全面に押し出せるのか・・・
その秘訣は若い社員たちのアイデアを引き出すために、「どんどん失敗しろ、失敗をおそれるな」という考えが会社全体で浸透しているからだそうです。
失敗が許される土俵だからこそ、全員が意見しやすく、アイデアも生まれやすいということですね。
失敗したとはいえ、シャリシャリ君という自分のアイディアを商品化して、全国のコンビニに置いてもらえたのです。ヒットはしませんでしたが、それなりに多くの子どもたちがシャリシャリ君を食べてくれたはずですし、こういう失敗を通して次のアイディアがわいてくることもあります。
(56,57ページより)
なにより、失敗をおそれていたら、新しいチャレンジができません。
ガリガリ君(赤城乳業)の例より、会社全体にこの雰囲気があるからこそ毎日楽しく仕事ができるのだということを学びました。
またこの考えは会社単位ではなく、個人としても活かすことができますので、私自身「失敗して元々!」の精神で新しいチャレンジをしていこうと決意するキッカケにもなりました。
②俊足より【『大好き』の姿勢で「一日中考える」】
遊ぶように仕事をするポイント②は、【姿勢「一日中考える」】です。
これは俊足をヒットさせたアキレス株式会社のエピソードから学びました。
突然ですが、あなたは「コーナーで差をつけろ!!」というキャッチコピーを耳にしたことがありますでしょうか。
このキャッチコピーはジュニア向け運動靴で大ヒットした「瞬足」に対するものですね。
俊足の生みの親であるアキレス株式会社は、先述の赤城乳業と同様、アイデアをとても大切にする会社です。
「コーナーで差をつけろ!!」というキャッチコピーは、元々は見学していた小学校の運動会のクラス対抗リレーで、コーナーで足を滑らせて転んでしまった子を見たのがきっかけだったそうです。
「かわいそうだな。走るのが嫌いにならないといいけど」
「コーナーで転ばないくつはできないかな」
この想い(アイデア)を起点に、今の俊足は誕生しています。
そうは言っても、運動会以外でも履く靴なんだから、コーナーだけ速くてもだめじゃない?
アイデアが活発に出るからこそ、建設的な反論も出るようですね。この問題に対してデザインの担当者は長いこと考え、悩み続けたそうです。
そうやって一日中ひとつのことを考えていたら、まったく別の観点からその解決策が浮かびました。
それはスキーに行く際のタイヤ準備のシーンです。
「スタッドレスは、ふつうのタイヤよりもやわらかい素材でできていて、冷たい雪道でもゴムが硬くならないから、雪に食い込んで滑らないのか!」
日常に隠されたヒントをしっかり拾い上げることができたからこそ、課題解決につながり、大ヒット商品が生まれました。
もちろんいろいろな人に聞いてみることも大切なことですが、このとき大滝さんがとった姿勢こそ、大きな問題にぶつかったときに、その問題を解決にみちびくもっともよい方法です。
(95ページより)
それは、「一日中ずーっとそのことを考えている」こと。
大滝さんは起きている間じゅう、いえ寝ているときも夢のなかで、「出っぱったり引っこんだりするスパイク」のことを考えていました。
(中略)もちろん、すぐにそのアイディアが使えるわけではないのですが、一日中ひとつのことを考えていると、不思議なことに、まったく別のことからその答えが見つかることがあるのです。
このことから「どこにヒントが転がっているかわからない」の気持ちで、常にアンテナを立てて問題解決に取り組む姿勢の大切さを学びました。
前項の「どんどん失敗しろ」マインドと合わされば、案外日常生活はアイデアに溢れているとさえ思え、フツフツと勇気が湧いてきますね。
③青い鳥文庫より【『夢中』の行動で「人生遠まわりなし」】
遊ぶように仕事をするポイント③は、【行動「人生遠まわりなし」】です。
これは多くの子供たちに愛される青い鳥文庫のエピソードから学びました。
青い鳥文庫は小中学生に大人気の児童文庫です。
とても多くの子供たちに愛されており、「ファンクラブ」会員の子たちは年に200~500冊も本を読んでいると言います。
なぜこんなに青い鳥文庫は子供たちに人気なのでしょうか。
その理由は2つあります。
1つは「本の値段が1冊500~700円程度と安い」ことです。
これにより、子供たちは自分のお小遣いの範囲で買えるようになります。
もう1つの理由は「今生きている作家の先生」に「小学生を主人公にした物語を書いてもらう」ことです。
物語自体が今の時代に合っていることと、読者である小学生と同世代の主人公が活躍する物語に親しみがわくことが人気の秘訣だそうです。
「今、生きている作家」として紹介される『黒魔女さん』シリーズ著者の石崎さんの言葉がとても身に沁みましたので、2つの文章を引用にて紹介します。
前情報として、石崎さんは10代後半で「物語」の面白さと出会い、その「宝物」を長い間大切にしてきたからこそ、今や多くの子供たちに愛される作家になりました。
しかし、青い鳥文庫のデビュー自体は43歳と、比較的遅咲きの作家さんです。
この背景を知ると、以下の言葉もより重みと深みが出てきます。
「人生に、遠まわりやむだなものはいっさいないと思います。どんなときでも自分が大切にしているものを信じて、そのときそのときで、できることを一生懸命やっていれば、かならずそれらは自分の力になるんだと思います。ぼくにとっては、高校時代の遠野体験も、ボート部での体験も、大学時代の民話体験も、すべて『黒魔女さん』のなかに入っています」
(178,179ページ)
(180ページ)
「最近になってわかったのは、やっぱりぼくは物語が大好きなんだということです。作家になるまで遠まわりした間に、経験したり勉強したりしたことが、すべて物語にこめられている。デビューは選かったかもしれないけれど、そのぶん、物語に対する愛情は強いと思います」
「デビュー(成功)できたからこそ、振り返ってそう思えるだけ」と言ってしまえばそれまでですが、そこに至るまでに愚直に誠実に積み重ねてきたことは紛れもない事実です。
一生懸命、夢中でやってきたからこそ、結果が少しずつ追いついてきたのだと感じ、改めて「地道に、こつこつ」やることの大切さを学びました。
(「地道に、こつこつ」は先日公開した記事【年収1億円になるためのノート】での学びです)
(補足).『読書』の大切さ「アウシュビッツ生存者の想像力」
私は読書が大好きなので、補足として青い鳥文庫のエピソードから学んだ読書の大切さを紹介します。
オーストラリアの精神医学者ヴィクトール・フランクルは以下のような研究結果を発表しました。
「第二次世界大戦時のアウシュビッツ強制収容所から生き残れたユダヤ人の多くは、子供のころにたくさん本を読んだ人だった」
フランクル氏自身もアウシュビッツに入れられていたそうで、生き延びることができた理由についてはこう語っております。
「人はパンのみによって生きるのではありません。想像力の豊かな人は、どんなに厳しい状況におかれても、生きる意味を見いだせるのです。想像力によって、人は生きることができるのです」
(150ページより)
想像力は生きていく活力であり、私たち人類が進化してきた源泉でもあるのだと感じました。
また読書によりリラックス効果のあるガンマ-アミノ酪酸や、幸せホルモンと言われるセロトニンが分泌され、ストレスも解消されるということが科学的に証明されているそうです。
(『トークいらずの営業術』より)
以上より、「長く楽しく生きていくために、これからも読書を続けていこう!」とより強く決意することができました。
【 学生の時に感じた社会に対する「ワクワク」や「ドキドキ」を忘れない 】
いかがでしたでしょうか。
本書で紹介される「ガリガリ君」「俊足」「青い鳥文庫」をヒットさせた方々は、共通して「遊ぶように夢中で仕事をしている」ことがわかりました。
一般的な仕事であれば、仕事の時間は1日8時間です。(労働基準法第32条より)
睡眠が1日8時間とすると、起きている時間は16時間になります。
つまり、起きている時間の半分が仕事をしているということです。
1日の約50%を占める仕事時間が「ワクワクするほど好きなこと」であれば、こんな幸せなことはないですよね。
本書は、その「ワクワク」を思い出すもしくは少しでも近づくためのキッカケになれる本だと感じました。
日頃から難しいニュアンスや専門用語の飛び交う社会人の方こそ、本書のようなヤングアダルト(中学生・高校生)向けの本をオススメしたいです。
中高生が理解できるようなやさしく分かりやすい表現で書かれているため、初心を思い出す一助となり得ると感じたからです。
私自身この気づきにより、仕事のみならず人生そのものさえも「ワクワク」するものでいっぱいにしたいと思えました!
是非あなたも、そう思えるようになるためのはじめの一歩として、
「失敗しないように」ではなく「失敗してもいい!」の気持ちで、楽しくチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
この記事の参考文献:
【ヒット商品研究所へようこそ!「ガリガリ君」「瞬足」「青い鳥文庫」はこうして作られる】
こうやま のりお(講談社)
https://a.r10.to/hgORPR
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